カテゴリ: 甲武信ヶ岳

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日 時:6月3日(土)7:30~4日(日)15:30
場 所:甲武信ヶ岳(山梨県山梨市)標高2,475m(累計標高差2,690m、
    距離25km)

  三宝山(埼玉県秩父市)標高2,483m
山行者:奥本(ソロ・テント泊)
行 程:1日目7:00西沢渓谷入口駐車場―7:40徳ちゃん新道入口-
      11:40木賊山-11:59甲武信小屋(テント設営、降雨)―
      16:50テント出発-17:00甲武信ヶ岳山頂-17:06テント

2日目5:22甲武信小屋-5:30甲武信ヶ岳-5:50三宝山
      6:15テント(片付け)7:40小屋発-9:20破風山-
      11:00雁坂嶺-11:30雁坂峠-11:40雁坂小屋12:35雁坂峠発
      -
12:50雁坂峠-15:00雁坂峠登山口15:30西沢渓谷入口

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        木賊山方面から甲武信ヶ岳を臨む
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        甲武信小屋
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        テント場は2~3割くらいの入りか
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        あ~さだ、よあけ~だ、うしおのい~ぶ~き~
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        朝陽を浴びる甲武信小屋デッキ
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        こんなポーズどこかで見たことある人~?ってか痩せてる!
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        雨上がりということもあり、この日は富士山がきれいだった
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        埼玉県最高峰
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        破風山
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        この日はここが一番きれいだった
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        お疲れ山でした

【山行記】

「アルプス縦走テント泊するなら20kgのザック背負って歩けないとだめですよ」

山岳会の誰かがそういうのを、正直腹の中で笑っていた。「20kgってセメント1袋でしょ。そんな重いもの持てるわけないじゃん」「俺のことバカにしちゃってさ」と。

 

当日の重量は15kgになった。他にも持っていきたいものがあったが減らしてこの重量だ。20kgはあながち嘘でも冗談でもないことが分かった。心の中で笑ってごめんよ、安楽井さん(仮名)。

 

始めの2時間は気張ってコースタイム並みに歩けたはずだ。登山口でお会いした小屋泊りの女性から、「テント道具背負ってその速さはすごいですよ」とおだてられたのもつかの間、近丸新道との合流点を過ぎるあたりから足が止まる。その後はガラガラ(石っころ)だらけの道をトコトコと、いやしょんぼりと精一杯気を張って歩を進める。木賊山に着くころにはもうばてまくっていた。空が暗くなってきて怪しい。小屋までは軽い下りでラストスパート。甲武信小屋の屋根が見えたときは、ほんとに嬉しかった。と言ってボケっとしているわけにはいかない。雨がぽつりぽつりとやってきた。小屋番さんにテントの設置について注意を受けてすぐにテントを張りだす。少し手間取ったが、設営終了後テントの中に入った途端、“ザー”っとテントを激しくたたく音がしだした。間一髪セーフ。

 

雨は降ったりやんだりだった。アクオス(スマホ)は圏外だったがLINEを見ると、少し前に「雨ひどかったら、夜中でも小屋に逃げ込みましょう!」とのコメントが残っていた。誰かと思いきや、先のカッコカメイの方からだった。普段はポーカーフェイスなんだか口下手なのかクールを気取っているのか何も言わないのに、なぜかこういう時は優しいんだな。「ホロっとさせやがって、この野郎」と突っ込む。

※この日関東地方は午後から雷雲が発達して春日部や市川あたりでは石っころのような雹が降って、屋根や車がぼこぼこになった宅もあったらしい。私の買ったばかりの高級仏車は、その名のごとく仏に守られたのか、袈裟丸、大菩薩と仏教がらみの山を登ったせいか仏のご加護があったようで大丈夫だったので皆さんご安心を。

 

夕方、雨雲が通り過ぎたのを確認して甲武信岳に登頂する。ザックなしでの登山は軽快極まる。石っころがなければスキップしてでも行ける。山頂には誰もいなかったが、この後予定していた三宝山は翌日に延期することにした。

 

翌朝4時には目が覚めたが、寒さで眠れなかったこともあり弱気の虫がまたぞろ湧いてくる。「今日はピストンでもええやないかい」「むりしたらあかんで」「峠の下りでは昨日の雨で沢が増水、はだしで渡渉せなあかんで」「車がいたずらされてるんやないか、はよ帰り!」虫たちは皆関西弁だ。空が明るくなってきたのを機に外に出る。朝焼けだ。山で初めての日の出。この時点で弱気の虫は退散したようだ。

 

少しぐずぐずしたせいで出発が遅れた。山頂アタック用の軽装で出発し甲武信ヶ岳、埼玉県最高峰の三宝山をめぐって帰ってきた。甲武信山頂で入間から来たという人と話し込み時間はロスしたが、お決まりのポーズ(過去の甲武信ヶ岳の山行記参照されたい)で写真を撮ってもらう。

富士山はきれいだ。雨上がりのせいか、とても近くに見える。あれは8合目の山小屋だろうか(さすがにそれは嘘)。そして40歳くらいだろうか、ここにいる男性も笑って話してくれる。山はなんと心を浄化してくれることだろう、下界に戻るのが嫌になるくらいだ。仏という字は人偏にム(無)と書いてホトケと読む。心が無になった状態、虚心坦懐こそ仏教の境地と言えるのではないだろうか(私は無神論者だが)。

 

テントをしまって出発する。他のテント住民はほとんどいなくなってしまった。焦る気持ちからか、ひとつ大事なことをおろそかにしていた。

 

破風山避難小屋への下り坂で真っ赤なシャクナゲが咲いていた。ここが一番きれいに咲いていて、花に興味のない私も無心に写真を撮る。

雁坂峠に向かう道は縦走路で景色が抜群に良い。富士山を横目に快適に歩ける。

破風山避難小屋で休んでいたら、小屋泊の方から「テント装備担いで大変だね」「尊敬するよ」とここでもまたおだてられて調子に乗る。破風山への登り返しは燧ケ岳のあれによく似ていてきつそうだったが、この時間はまだ元気だったのと、あとからついてくる小屋泊にいいところを見せようと歩を進めた。

 

東破風山を越えたあたりで水が切れた。ウォーターパックからのびるチューブに水はなく、吸っても吸っても空気しか吸えない。やばい。たっぷりあると思って油断して水を補給しなかったのだ。甲武信小屋の水は100円/リットルだった。ケチったのと、荷を軽くしたいのと、この日は下りメインだからそんなに汗もかかないだろうと予想したものの、結構すぐに暑くなってきて水分補給も頻繁にやっていた。しかもまだ飯も食ってない。朝は軽くパンをかじっただけ。カップ麺用にわずかにペットボトルに水が入っているが、それで何とか持つか。腹が減っている。地図を見れば雁坂峠から10分ほど下ったところにある雁坂小屋に水のマークがある。そこまで何とか持たせようと気合を入れなおす。

 

雁坂小屋は雁坂峠から西沢渓谷方面とは逆の道を下る。つまりこれもロスなのだが背に腹は代えられない。小走りに下ると小屋にひとけはなかった。廃墟になった町のようだった。ふと奥を見ると水場があり、流しっぱなしの桶にビールやコーラが冷やされている。流しっぱなしの塩ビ管からウォーターパックに水を入れる。背中越しに人の気配があり振り返る。「水3リットルとコーラください」というと「300円」と、青いモンベルのソフトシェルを着た小柄なお兄さんが答えてくれる。細い目が垂れ下がり、とても朴訥としたいい人そうで心が軽くなる。コーラが300円で水は100円以上のお気持ちで結構とのこと。いくら入れてもいいとのこと。この小屋番さんは土日しかいないそうだが、素泊まりで共有スペースにも泊まれるし、料金も安い。快適な穴場テント場だと思う。ここで昼ご飯も食べゆっくりして出発した。来た道を登り返し、峠を越えるとあとはほぼ下り。

2時間30分で駐車場まで戻ってくることができたが、舗装道路に出てからがきつかった。土の道はクッションが効いているのか気にならなかった歩行時の衝撃が直接股関節と膝に響くとともに肩にザックのショルダーが食い込み痛い(家に帰ってみたら真っ赤になっていた)。しばらくテント泊はしたくないなと思うが、数日すればまた行きたくなるのだろう。

 

ところで、この日鎮痛薬は飲まなかった。前日の登りでは膝も股関節も致命傷になるような痛みはなかったためで、朝一の山頂アタックも快適だったからだ。今までと違うのは、インソールを新調したことだ。これを書いている今も股関節に痛みはなく、もしかしたらインソール(ソフソールFit2ハイアーチ)は私の救世主になるかもしれない。

           以 上

 










2015年7月2日
メンバー 鶴見・高橋
天気 曇り

毛木平     7時
千曲川源流 10時
山頂      11時
毛木平    14時

活動時間 7時間  活動距離 14.7km 高低差 1,008m

毛木平から千曲川(信濃川)の左岸を歩き、源頭に向かう。
水量は、結構あり流れの音を聞きながら歩くのもいいもんだ。
3時間で源頭に着いた。日本一長い河川の源頭に着く。
最初の一滴から日本海に流れる大河になる。
その一滴でのどを潤す。
源頭から約20分で稜線に出たる。山頂に向かって最後のガレバを登る。
残念ながら下から霧が立ち上がり山頂からは、何も見えない。
下山は、来た道を戻った。

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2013年1月21日 メンバー若菜夫妻
 道の駅みとみ7時15分~登山口7時50分~撤退地点(2400m)12時~道の駅みとみ3時15分
21日、3時30分大平町を出発。北関東、関越道を使い花園ICで降り下道を使い登山口付近の道の駅みとみに向かいました。 
朝食、準備をして登山開始。
西沢渓谷から徳ちゃん新道を使い取り付きました。登り始めから雪道で、トレースはありましたがラッセルをしながらの登りになりました。登りでは雪が深かったためアイゼンなしで登ることが出来ました。高度を上げるにつれ積雪量が増え膝くらいのラッセルなり非常に体力、時間をつかいました。
12時を撤退時間としていたため2400m地点付近にて下山を開始しました。下りでは安全のためアイゼンを装着しましたが雪が重く団子になる状態で、登り下りともに大変疲れる山行でした。 ただ始終快晴で風もなく天候に恵まれました。

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