2020年12月29日
(天気:晴れ)武甲山~小持山~大持山


メンバー 樋口、奥本(記)

行動時間 4時間19分 休憩45分 計5時間04
行動距離 9.7㌔ 上り773m 下り773m


 710分 武甲山御嶽神社一の鳥居

745分 武甲山の不動滝

815分 大杉の広場

840分 武甲山(15分休憩)

955分 小持山(10分休憩)
10
43分 大持山(20分休憩)

1144分 妻坂峠

1214分 一の鳥居

 仕事納めの翌日、武甲山に登った。武甲山は埼玉県秩父市と横瀬町にまたがっている。山の北側が石灰岩質で古くからセメントの主原料である石灰石が採掘されている。30年前にはじめてこの地を訪れ、山をえぐるように採掘された山容に驚きと異様さを感じたが、更に採掘が進み逆に形が良くなって見える。昔は山肌をダイナマイトで爆破して採掘していたため粘液が垂れるような醜い姿を晒していたが、第二次経済成長頃から地面と平行に採掘していくベンチカット採掘法に移行したのが要因だ。因みにセメントの原料として使用する場合は100年以上の採掘量があるとされる。

私にとっては山登りを始める前から知っていた武甲山だが、3か月前に大学生の息子から「2時間で登った」と聞かされ、ひそかに闘志を燃やしていた。正月の家族の話題にもなるだろうと思い、登り納めとして計画。

 

 太田市のバスターミナルで樋口さんをピックアップし5時20分ごろ出発。6時50分頃駐車場に到着。既に10台くらい駐車があった。

鳥居をくぐり、登り始めるもコンクリート歩道がしばらく続き興をそがれる。同行してくれた樋口さんと四方山話をしながらサクサク先を急ぐ。3組ほど追い越したが、初老のおじさんにサアーっと抜かれる。これで火が付いたわけではないが、山頂を目指しひたすら前を追う

前半はさほど急でもなく、つづら折りに山道が整備されており歩きやすい。「つづらって九十九って書くよな」、「つくもはじめは九十九一だったな」などと考えながら登っていたら、あっという間に大杉の広場に到着。先行のおじさんが休憩していたので、我々も給水タイム。ここで32/52丁目なのでもう半分もないのか、とあっけなく思うも、この後はまずまずの急登。ふくらはぎが悲鳴を上げる。攣りそうな感覚はあるがそれも気持ちがいい。ペースは緩めず42丁目を過ぎ、御嶽神社に到着。

樋口さんはお賽銭を投げこんでいたが、私は無銭礼拝で早々に山頂展望所へ。ここまで1時間30分。サッカーで鍛えられた筋肉隆々の息子に勝った!山頂から臨む秩父市街に向け、「へっへっへ、山登りの筋肉は山でしか鍛えられないのだ」「山の筋肉は一日にしてならず」との名言を叫ぶ(姿を頭の中で反芻する)。

 

15分ほど悦に入り満足して展望所から離れる。富士見の丸太から富士山の山頂が臨めた。これも富士見登山シリーズに入れてもらおう。

急な下りの後、急な登りがある。途中振り返ると武甲山がそびえる。下って登って下って登る。以前なら心が折れているところだが、後ろ向きな言葉は考えないようにする。大持山山頂前の雨乞岩からは浅間山や遠く冠雪した八ヶ岳も見えた。

大持山から妻坂峠まではほぼまっすぐの急な下り。樋口さんは平気な顔をして下っていく。私は最初は足の付け根が痛かったが、太ももの筋肉を使ってブレーキをかけながら下ったところいつの間にか痛みもなくなり今度は太ももが悲鳴を上げる。これが気持ちいい。「やっぱ山登りはMだな」とつぶやく。樋口さんには聞こえないように。

 

帰りは「武甲の湯」に入り帰宅。コースタイムより2時間も短縮できたが、体は酷使されていたようで、帰宅早々に倒れこむように寝てしまった。体が痛くてうなされて起きては寝返りを打つ、を繰り返した。無銭礼拝のバツだったのかもしれない(泣)。

 

       記:奥本
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