2017年06月

2017年6月15日  メンバー若菜夫妻
天候  曇りガスのち晴れ

05:03  ベースプラザ
06:05  一ノ倉沢出合
07:23  南稜取り付き(順番待ち)
08:22  1P(登攀開始)
09:01  2P
09:13  3P
09:32  4P
09:51  5P
10:30  6P
10:46  7P
11:12  登攀終了
11:27  下降開始
12:49  南稜取り付き
13:59  一ノ倉沢出合
14:54  ベースプラザ

梅雨入りしたにも関わらず梅雨空らしくは無い晴天が続く中、まだ雪渓が残り容易にアプローチが出来る一ノ倉沢南稜へ行ってきました。
前夜、水上の道の駅まで入ります。天気予報では夜半から快晴の予報でしたが、天気予報に反し、断続的では無いものの雨。翌朝の登攀に不安を感じながらも、仮眠を取り起床。
心配していた雨は上ったものの、谷川連峰には分厚いガスが掛かり、アプローチ敗退覚悟で一ノ倉沢出合を目指します。 出合より天候兆しはあまり期待を持てないまま、天気予報を信じ南稜取り付きへとテールリッジを詰めて行きます。濡れたテールリッジは、予想以上にフリクションが効かず慎重に進み取り付きへ。
驚く事に、すでに取り付きには3パーティーが準備中。順番待ちをしている内にもう1パーティー合流し計5パーティーが平日にも関わらず南稜を登攀する事になりました。
順番待ちの時間を利用し、ゆっくり準備をし登攀開始。

1P  スラブから左上した後、下部核心であるチムニーを登る。
出だしより岩は濡れ、フリクションは効かず慎重に高度を上げチムニーへ。ビショビショに濡れたチムニーはグレード以上の難易度に感じた。
2P  急なフェースを右上気味に進んだ後、直上。 残置が少なく、ランナウト気味に高度を上げる。相変わらずフリクションの効きは甘いが、ホールドスタンスは豊富。
3P  草付。  コンテで進む。
4P  頭上のハング下を左から回り込み、上部リッジ末端でピッチを切る。
5P  出だし残置が少なくランナウト気味に高度を上げ、馬の背リッジへ。ホールドスタンス豊富なピッチで、高度感が気持ち良い。
6P  リッジから短いチムニーへ。ホールドスタンス豊富で快適。
7P  核心ピッチの垂璧。細かいながらホールドスタンスは豊富に有り、おそらく乾いていれば快適なフェース。
しかし本日は濡れていて、ホールドは有るもののスタンスが取れなくもたつきながらも抜け、登攀終了。

下降は6ルンゼを2P懸垂した後南稜へ戻り、細かく3P懸垂し取り付きへ戻りました。
ルートグレード的には、難しくはないものの岩全体が濡れていて快適な登攀とはかけ離れ、再び好条件の際に訪れ、次回は国境稜線を目指します。

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5月20日

天気 快晴

メンバー 鶴見、高橋

活動時間 8時間

7時  霧降高原駐車場
8時  赤薙山
12時 一里ケ曽根
13時50分 赤薙山
15時 霧降高原

赤薙山

5月2日
天気 晴れ 風強し
メンバー 鶴見、福富
活動時間 5時間30分
7時50分 峰の茶屋駐車場
10時   南月山
12時   茶臼岳
13時30分 駐車場

南月山への稜線には、残雪あり。
茶臼岳は、お鉢巡りをして下山。

南月山
南月山1
那須

2017年6月9日  メンバー若菜夫妻
天候  晴れ
04:56  廻り目平
05:32  取り付き点
06:03  1P(登攀開始)
06:16  2P
06:40  3P
06:55  4P
07:38  5P
08:05  6P
08:42  7P
09:45  10P
10:53  13P
12:01  15P
12:39  17P
13:09  18P
13:43  登攀終了
14:12  下山開始
14:58  廻り目平

関東甲信越も梅雨入りし、本格的な雨のシーズンへ突入する前の晴れ間を狙い、小川山烏帽子岩左稜線へ行ってきました。
今回のルートは、途中2Pの懸垂下降を含め18Pと長大なルートで変化に富み、残置も少ないうえに各ピッチの終了点であるアンカーは無く、ピナクル 立木 NPなどでの支点構造、ピッチを切るルーファイなどアルパイン的要素満載のルートです。

辺りがすっかり明るくなってからアプローチ開始。林道を辿り少し進むと明瞭な踏み跡に導かれ西股沢堰堤の上流で渡渉し、再び踏み跡に導かれ進むと、ガレ場へ突き当たります。傾斜の強いガレを一息詰め進むと右側の樹林帯へ入り込む踏み跡を辿り取り付き点へ。
日の当たり難い鬱蒼とした樹林帯の中、湿っぽい浅い凹角より登攀開始。
本日は出だし4Pのみ若菜が担当、以降は妻がリードしました。

1~4P  鬱蒼とした樹林帯からの登攀。思いのほか嫌らしい。残置、アンカー無し。NPでランナー、支点構造しながら高度を上げる。4P目を抜けると稜線上に突き上げ、陽の日差しが降り注ぎ快適。

5~9P  快適な稜線の登攀。しかしピッチの切り方が難しい。

10P   短いトラバース。ホールドが少なく、しゃがんでアンダーをホールドにして通過。

1112P L字に曲がる高度感の気持ちの良いリッジを進み、少し下った後リッジを辿りクラックの基部へ。

13P   短いハンドサイズのクラック。クラックに慣れていないためピッチグレード(5.7)以上に体感は有った。

14~16P 20m程懸垂し、再び25m程チムニーを登りかえした後、ギャップを再び10m程懸垂した後5m程登り返し15m程歩きワイドクラック基部まで進む。

17P   ワイドクラックの登攀。下部と上部2段に分かれ、下部の登攀が嫌らしい。

18P  最終ピッチ。ルート上の核心部であるチムニーの登攀。出だしはホールドスタンスは有るものの、中間部より乏しくなりバックアンドフットでジワジワと高度を上げる。残置は無く不安定なムーブの中、NPを決めながらの登攀は精神的に痺れる。上部抜け口にガバを取りバックアンドフットの体勢から、強引に反転しムーブを変え抜け登攀終了。
下山は、薄っすらと残る踏み跡に導かれ西股沢へと下りました。

梅雨入りとは思えない程の好天の中、気持ちの良い登攀を楽しむ事が出来ました。

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2017年6月5日  メンバー若菜 佐藤
天候 晴れ

06:08  銅親水公園
07:48  ウメコバ沢出合
08:19  取り付き点
08:51  1P (登攀開始)
09:29  2P
09:54  3P
10:49  4P
11:23  5P
12:04  6P
12:37  登攀終了点
14:26  ウメコバ沢出合
15:42  銅親水公園

先月訪れたウメコバ沢中央岩峰。その時、登攀したルートのすぐ横には、中央岩峰のピークへダイレクトに突き上げる凹角が印象的で再訪を約束し下山。その時の約束を果たすべく、再び中央岩峰へ行ってきました。
銅親水公園よりアプローチ開始。
僅か約数週間の間に新緑の緑は初夏を感じさせるかの様に深い緑へと変化し、モノクロの岩肌にも多くの緑が映え季節の変化を感じながらウメコバ沢出合を目指します。 前回より水量の減った松木沢を渡渉し、ウメコバ沢へ。出合よりすぐに現れるF1,2は慎重に残置Fixを使い通過した後、なだらかな沢を詰めて行き、中央岩峰へ向かいます。
取り付き付近より見上げる凹角ルートダイレクトは、垂璧にそそり立ち、かつ攻撃的なラインで緊張が走る中、取り付き点へ。顕著な凹角より登攀開始。

1P(Ⅴ⁻)40m 出だしより凹角を辿り高度を上げる。残置無し。NPでランナーを取りながら進み、終了点直下で左のフェースへ出る。

2P(Ⅴ・A1)25m 出だしがかなり悪い。真上の凹角には入らず右横のカンテ伝いに高度を上げる。恐らくこの箇所がA1だろうが、細かいながらホールドスタンスは有るので、フリーで抜ける。残置なしプロテクションはNP。

3P(Ⅴ⁺)40m ルート上の核心ピッチ。足元が切れ落ち高度感が凄い。忠実に凹角を辿るが、左右に小刻みにムーブを移しながら高度を上げ、中間部現れる乗越がかなり嫌らしく感じた。この区間だけ残置が有った。

4P(Ⅳ⁺)30m 出だし、左に有るカンテより高度を上げすぐに凹角へ入る。下部に比べれば傾斜は落ちてくるが気は抜けない。NPでランナーを取る。

5P(Ⅳ⁺)35m 右の階段状から凹角へ。NPでランナーを取る。上部は浮石多し。

6P(Ⅲ)50m 凹角の左横のフェースを登り切り、右にトラバースした後ガレ場を詰め、終了点へ。残置無し。登攀出来そうなラインを詰めれば、ピークへ出ると思う。

下山は残置Fixを頼りに高度を下げて行きました。終始、天候にも恵まれ充実した登攀を楽しむ事が出来ました。
しかし、凹角ルートダイレクトの隣には直上ルート、さらに背後にはチャンピオン岩稜、R6と良い課題を残し再訪の約束をし、帰路につきました。
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